令和7年10月9日
株式会社エフエムしながわ

株式会社エフエムしながわ 第25回 放送番組審議会議事録

□ 開催日時

令和7年6月4日(水)午前11:00~

□ 出席者

<審議委員>

石井 敬一郎、 市川 美知、 久保田 久仁子、 小谷野 敬子、 綱島 竜太、 野呂 一仁、 海沼 実

<エフエム品川>

橋本 夏代、高橋 敏志

<オブザーバー>

イッツ・コミュニケーションズ(株):神林 哲郎、斉藤 統子

<事務局>

宮津 隆一、 信田 沙織 、齊藤 真司、 川﨑 百々子、 名鏡 愛里

(敬称略・順不同)

1.審議事項

(1) 第24回放送番組審議会議事録の確認

事務局作成議事録に対し、一同異議なく承認した。

(2) 報告事項

放送に関わるご報告や番組内容に関するご報告をした。

<委員の意見>

【ご意見】
3月に初開催された「しながわシティラン2025」で、FMしながわで番組を放送すると、事前に聞いていたので、箱根駅伝のようなランナーの実況を放送することを想像していたが、ランナーが実際に走りながらでも聴ける音楽番組だとは思わず、こういうラジオ番組の作り方や発想が良いと感じた。アクセス数も増えたと報告があったので、これからも番組作りを工夫して欲しい。

【ご意見】
立正大学生の特別番組「ちょこっと“リス”ニングルーム」では、卒業を迎える4年生を中心にラジオ番組では難しい内容の「効きコーヒー」などの内容で、かなり攻めた番組内容ではあったが、聴いている限りでは、学生たちがとても楽しそうにしているのが伝わった。社会に出ていく学生たちにとっては、思い出に残る良い番組だと感じた。

【ご意見】
「しながわシティラン」の時に放送した、「シナガワンミュージック ナイスランプレイリスト」は、FMしながわでなければできない番組だと感じた。
ランナーとしても活動している番組パーソナリティで、「しながわシティラン」大会MCの岡田拓海さんが、ランナーが気持ちよく走れる音楽を選曲して、実際にランナーが走りながら聴けるというこの番組は、単純に良いというだけでなく、こういったFMしながわだからできるということを増やしていくと、認知や聴取が拡大していくし、FMしながわの価値が上がっていくと考える。

【ご意見】
今回の「シナガワンミュージック ナイスランプレイリスト」のように、番組制作での工夫が、アクセス数増加にも反映していると感じる。

【ご意見】
「おはよう!しなラジ889」では、区内高校の放送部が出演していたが、先方からの売り込みなのか。
事務局
売り込みではなく、区内の高校HPで、放送部が存在する学校をピックアップして、直接ご連絡をさせていただき、番組趣旨に賛同いただいた高校となる。

【ご意見】
「おはよう!しなラジ889」は小学生が多く出演しているイメージだったが、こういった区内高校の放送部の生徒たちが出演することは、とても良い試みだと感じた。実際のラジオスタジオで収録や放送を体験することで、将来もっとうまく話せるようになりたいとか、選曲についてもっと勉強したいというような向上心を育めるのではないかと感じた。

【ご意見】
学生たちで、ラジオドラマや朗読など作っているところがあると聞くので、FMしながわでも何か今後につながると良いと感じた。また、こういった学生たちがラジオに触れる機会を増やすことで、未来のFMしながわで活躍する人材育成にも繋がることを期待する。

【ご意見】
例えば、周年のときなど、「FMしながわ 放送部(仮称)」というような形で、学校の垣根を越えて、生徒たちが集まって、番組を放送したり、作ったりすれば、FMしながわを若い世代も含めて様々な人たちに知ってもらう・聴いてもらう機会が作れるのではないか。

【ご意見】
「FMしながわ 放送部(仮称)」を、プロジェクトとして立ち上げて、学校の垣根を超えた活動として展開させていくことは良いのではと思う。

【ご意見】
「おはよう!しなラジ889」の番組内で、何か番組を作る際の裏話などを盛り込んだらもっと良い番組になるのではないかと感じる一方で、7時30分からの放送で、子育て世代には、一番忙し時間帯ではないかと感じるので、放送時間の工夫があってもよいのではないかと感じた。

【ご意見】
FMしながわと区内の高校とのコラボでの放送というのは、FMしながわならではで、関心も高まると感じた。

(3) 番組審議

今回は下記の番組を聴取し、審議した。

審議番組 品川区広報情報番組 「ほっとラジオしながわ」
(令和7年3月26日放送)

<番組概要>

FMしながわ開局当初から始まった、看板番組「ほっとラジオしながわ」。品川区の様々な情報をお届けするため、月曜日~金曜日の各曜日ごとに様々なコーナーを設定している。
毎週水曜日のコーナー、人と人、地域と人をつなぐ「ともまちインフォメーション」では、品川区内全13地区センターの各自治会長の方々に出演していただく企画を3月から実施している。品川区地域活動課と地域センターと連携し、1年をかけて13地域の会長に順次ご出演いている。今回、審議いただく内容は、この企画の第1回目の放送で、戸越二丁目町会会長の小林悦子さんにお話しを伺った。女性が活躍できる町会、誰もが参加しやすい町会にしたいと、女性ならではの視点などを大事にしながら、様々な取り組みをされている、小林さんの想いに着目しながら聴いていただいた。

<委員のご意見・感想>

出演していた町会が、自宅の近くであったということもあり、いつも連携して、商店街の祭りやイベントを開催している地元の流れのなかで、町会の活動を広い世代に知ってもらうことなどは課題でもある。町会の世代交代など、町会の存続は重要な局面にきていると感じながら、この番組を聴いた。第一回目の放送で、女性町会長を取り上げたことは、とても画期的で良いと感じた。

<委員のご意見・感想>

この先、防災や防犯、高齢者の見守りなどで、町会や自治会のつながりが、大切になってくると考えると、新しく移り住んできた人たちが、変によそ者感を持たずに地域や町会に入っていくきっかけとして、町会へ入る敷居を下げるためにも、FMしながわが地域メディアとして、地域の活性化の背中を押すような存在になると良い。この番組は、とても良い企画になっていくと感じた。

<委員のご意見・感想>

町会などの集まりなどは、現役世代では、仕事をしている時間帯で設定されていることが多く、繋がりを作るのは難しいが、そういう時間でないときに、女性町会長ならではの視点や気配りで、ちょっとしたお手伝いを楽しみながら出来るようにしているという、小林会長の言葉が心に残った。

<委員のご意見・感想>

番組を通して「お近くの方は、この人に声をかけてください」などの発信や、シリーズ化することで、町会の活性化につながると感じた。

<委員のご意見・感想>

番組の内容というよりは、番組の取り組みについて意義や意味を感じることが多い。

<委員のご意見・感想>

町会は古くから存在しているが、加入率は下がり続け、町会の役割が可視化される機会が少なかったと感じている中で、まちづくりの活動や行政の活動に参加していると、自然と町会の大切さや意味を感じられる。町会が何をしているのかわからない人や、なぜ町会が存在しているのかわからない人たちが多い。そういう人たちに、こういったラジオ番組を通して町会の活動内容や存在の意味を知ったり、考えたりしてもらうための、一つの手段として有効だと感じた。

<委員のご意見・感想>

町会が、こういったメディアに取り上げられ続けることは、とても意義にあることだと感じている。

<委員のご意見・感想>

町会も地域によって、活動内容や特徴なども違うと思うので、今回の小林会長が実際に行った活動「戸越銀次郎のシールを町内の消火器に貼っている」など、番組で伝えることで、「銀ちゃんのシールは消火器のおいてある場所に貼ってある」と知ってもらうだけでも、放送をする意味があると感じる。こういったきっかけ作りが、番組から生まれることや、番組の作り手も、地域のことを知るきっかけになることが、番組を放送する意義や意味に繋がると強く感じた。地域コミュニティの発展に、ラジオ番組がもっと関わっていけると良い。

<委員のご意見・感想>

この番組を聴くにあたって、品川区の町会のデータを調べた。現在の町会加入状況は約43%、女性町会長は約12%、町会の活動にメリットがあれば参加したいという方が約50%、町会の活動内容を分かりやすく情報発信してくれれば町会に入りたいという方が約30%というデータだった。こういう番組を通して、これらの割合が増えるきっかけになると良いと感じた。

<委員のご意見・感想>

第一回目の放送に女性町会長の出演は、大変良い試みだと感じた。品川区の町会のデータの中で、「町会の期待することは何か」という項目で、高齢者や障害のある方の見守りや、防災、防犯が非常に期待されていることがわかり、それを考えると、今回の小林会長は、女性目線で防災のイベントなどを考え実行していることが伝わり、番組にすることで、他の地域の町会の方も参考にできるのではないかと感じた。

<委員のご意見・感想>

住民目線の内容で放送する、この番組はとても良いと感じた。

<委員のご意見・感想>

今回のこの企画は、1年かけて13地区の町会長に出演してもらうということだったが、ぜひ、民生委員との繋がりや、民生委員とコミュニケーションをとるために工夫をしていることなど、今後取り上げる町会長に質問してほしい。 

<委員のご意見・感想>

町会にスポットライトをあてた企画で、とても良いと感じた。30分飽きることなく聴くことができた。今後、共通課題として「どうやったら、町会に入ってもらえるか」を、掘り下げていくなどして、地域活性化に繋げていけるのではと感じた。

<委員のご意見・感想>

ローカルメディアの原点として、町会や自治会の底力が見えるからこそ発信できると考えるので、FMしながわが地域活性化を担うツールの一つになることを期待する。

<委員のご意見・感想>

小林会長の話を聞いて、とてもパワフルだと感じた。案外、他の町会の活動や取り組みを知らない町会は多いと思うので、こういった番組を通して知るきっかけになることは良いと感じた。今回の聞き役の安田さちさんの声は、心地よく聴きやすい声だと感じた。

<委員のご意見・感想>

「おはよう!しなラジ889」に続いて、また魅力的な企画が始まったと感じた。町会長というと男性のイメージがあるが、今回の小林会長は女性町会長で、特別な人がやっているわけでなく、普通の方がやっているところに、聴取者として、町会へ入るハードルが下がるのではないかと感じた。転入などしてくると、「町会への案内」などの冊子をもらうが、それをもらって、「入ります」とは、なかなかならないと思うので、こういった番組で、町会長の人柄などがわかったりすると良いと感じた。

<委員のご意見・感想>

他の町会がどのようなことをしているのかを知ることができるのは、とても意味あると感じるし、地域の活性化に繋がる期待できる番組だと感じた。

<委員のご意見・感想>

この番組の企画は素晴らしい、FMしながわならではの企画だと感じる、ぜひ続けていってほしい。

<委員のご意見・感想>

町会の在り方自体を問われている昨今、高齢化が進み、世代交代など、抱える問題がたくさんあり、地域によっても事情が違い、必ずしも順調に町会活動に繋がっていかない町会が多いのではと思う。そうした中で、小林会長のような女性の会長が、女性ならではの視点や行動で町会を盛り上げている話など、これからの町会の在り方を示した、一つの例なのかと感じ、非常に興味深く聴けた。こういう番組を通じて、各町会の課題や方向性をアピールできる良い機会だと感じる。

<委員のご意見・感想>

他の町会の話を聞くことができる機会は、あるようで無いと思うので、そういった意味でも非常に意義は深いと感じた。今後も多方面から、様々な切り口で残りの地区の話を聞きだして欲しい。

<委員のご意見・感想>

ご年配の方は、ラジオはラジオでしか聴けないと、思っている人も多いと思うので、インターネットでも聴けることなどを、もっと積極的にPRすることで、ラジオの活用が広がっていくと感じた。

<委員の意見・感想>

今回の町会のシリーズをきっかけに、例えば「町会を活性化させよう」など、統一のコンセプトを掲げ、地域メディアのFMしながわならではの番組として、地域の課題や問題解決に取り組んでほしい。地域の活動に関心を持っているけど、一歩踏み出せない人にも届くような番組作りをして欲しい。

<委員の意見・感想>

座談会形式で、いろいろな町会長のお話を聴いてみたい。

2.備考

次回開催は令和7年9月3日(水)の予定で調整とする。